2023年6月24日、ボクシング元世界4階級制覇の井岡一翔と
WBAスーパーフライ級王者のジョシュア・フランコが対決する。
昨年も対決しており、前回は1ー0の引き分けだった両者。
再戦となる今回はさぞ盛り上がるぞ!
と期待していたら
試合に関係ないところで両者話題になるグダグダ感。
まともな人は誰一人いないのかと
呆れすら感じる両者の行いを見ていきたいと思います。
井岡一翔の大麻疑惑
試合が行われる直前の6月21日
日本ボクシングコミッション(JBC)が
井岡のドーピング検査の検体から、大麻成分が検出されたと発表した。
ドーピング検体は昨年にフランコと対戦した半年前のものだという。
正直このニュースを聞いた時、「驚き」より
「またか」と正直思った。
なぜなら、井岡一翔は以前にも禁止薬物の陽性反応が検出されていたからである。
この時の結論を言えば、井岡一翔は潔白であった。
管理するJBCのずさんな検査対応による問題とのことで、井岡一翔は処分なしとなっている。
しかしこの時、井岡陣営は当初
「使用していたCBDオイルから何らかの成分が検出された可能性がある」
と発表していた。
CBDオイルというのは大麻草に含まれている成分を配合した合法のものである。
合法とはいえ、ドーピング対策であらゆる食べ物や飲み物に気をつかうアスリートがそんなものを使うのか
と井岡一翔の意識の甘さを感じた。
そんな過去があったのに、また大麻の陽性反応。
検出量が世界ドーピング防止機構(WADA)が定める基準値以下の微量であったため、
試合は予定通り行われるとのこと。
井岡陣営は摂取、使用を否定しており
「前回の一件以来、最新の注意を払ってきたので、なぜでたかまったくわからない」とのこと。
今回はCBDオイルも使っていないとも言っている。
厚生労働省のHPによると
「海外でお土産として売られているチョコレートやクッキー、キャンディなどの中に大麻が含まれていることがあります。
誤って口にして体調不良で救急搬送された事例も発生しているので十分に注意しましょう」
引用:厚生労働省
と呼びかけている。
受動喫煙でも検出されるケースもあるらしい。
ただ、今回井岡の検体から検出された量は微量とはいえ、
受動喫煙や誤って食品を口にして出るレベルではないという。
(過去にメキシコの選手で、汚染された家畜の肉を食べたから陽性反応が出たと言い張っていた選手を見た記憶があるが…)
ではなぜ陽性反応が出たのか、徹底的に調べて欲しいと思う。
陽性反応が出るということは、大麻所持の可能性もあるのではと疑ってしまう。
二度も疑われるくらいなら、井岡一翔のためにも
はっきりさせるべきではないだろうか?
大麻検出の発表のタイミング
実は井岡の検体の陽性反応は、今年の1月の時点でわかっていたとのこと。
それから半年ほど経った今、それも井岡本人の試合直前に発表されたことにも違和感を覚える。
JBCは
試合後の発表だと隠蔽を疑われる。フェアな世界戦とみなされない可能性があった。
との言い分だが、
試合に向け、精神をすり減らしながら準備している選手に対して、
あまりにも無責任で一方的な発表だと感じる。
ちなみに、欧米では痛み止めなどに大麻が含まれているものもあり、
パフォーマンスに影響を与えない程度の量では、ドーピング違反は問われない。
今回発表に至ったのは、日本の法律では大麻が禁じられているからだという。
ジョシュア・フランコの体重オーバー
井岡一翔の大麻疑惑に対して、対戦相手のフランコは体重オーバー。
ボクシングでは前日に軽量を行っているが、なんとリミットの3.1kgオーバー。
2時間後の猶予を与えられたものの、結局2.9kgオーバー。
ボクシングは階級が1つ違えば別世界と言われるほどパワーの差が出るものなのに、フランコの体重はほぼ2階級上の体重。
タイトル剥奪、ファイトマネーの減額が決まったが、命の危険のあるボクシングで、そんな裁定で済ませてはいけないと思う。
フランコは試合数日前にはリミット体重まで後180グラムと明かしていたが、
なぜ3.1kgに跳ね上がっているのか。
これについてフランコのトレーナーは原因を井岡のせいにしている。
「ここ数日、いくつかの問題があって、数時間前まで我々は試合が中止になると思っていたからこうなってしまった。」
引用:CoCoKARA
追記:試合後の会見で、このトレーナーは井岡の大麻疑惑が問題だったのではなく「フランコの個人的な問題」
が理由であったと訂正している。
井岡陣営に責任転嫁するにしても、せめて体重は増やすなよ、
と正直思う。
こうなってくると、後180グラムも怪しく感じる。
追記:ちなみに、体重制限を設けた当日軽量をフランコがクリアしたため試合は行われるとのこと。
試合は予定通り行われる
両者グダグダ、どっちもどっちという感じだが、
一応試合は行われるとのこと。
ちなみにこの一戦はAbemaのPPVで独占配信される。
どちらが勝ってもスッキリしない、
なんとも残念な一戦になってしまった。